ヨガといえば、健康や美容のために行うイメージが強いですよね。
けれども、身体の健康のために重要なことは、心や精神も元気だということ。
心が弱っている時には、不思議に身体も不調になりますし、身体が不調になれば、心はますます元気がなくなってしまいます。
本当のヨガは、身体と一緒に心や精神もバランスよく元気にしていくものなんです。心の健康のために行われるのが、サットサンガです。
そのサットサンガについて、紹介していきましょう。
サットサンガとは?
サットとは、サンスクリット語で、「真理」を意味し、サンガとは、「集まり」を意味します。つまり、サットサンガとは、「真理のための集まり」という意味ですね。
ヨガは、もともとは解脱に到達するための手段のために、約6000年前から、インドで行われていたものです。
その頃のヨガは、今のように様々なポーズをとるものではありませんでした。
瞑想や呼吸法などにより真理に到達することを目指すことが、ヨガだったのです。
ですから、サットサンガといえば、基本的には、何人かで集まって瞑想をしたり呼吸法を行うことを指します。
サットサンガのやり方
サットサンガの集まりに参加する
瞑想や呼吸法なんて、普通に日本で暮らしていたら全然なじみがありませんよね。
けれども、瞑想や呼吸法に挑戦すると、不思議に心がリラックスしたり、ストレスから一時的でも解放されたり、リフレッシュできたりするのです。
日頃から、ストレスをためこんで心配事や、不安や不満や怒りでいっぱいという方は、きっとたくさんいらっしゃることでしょう。
ストレスで疲れてしまっている方も多いと思います。
そんな方は一度でいいので、瞑想や呼吸法を試してみましょう。
そうは言われても、瞑想や呼吸法なんて、どうやったらいいのかわかりませんよね。
そこで登場するのが、サットサンガです。
サットサンガの集まりに参加すれば、瞑想や呼吸法の先生や先輩がたくさんいますので、そういう方に教わって、正しい瞑想の方法や、呼吸法を身につけることができます。
ヨガ教室によっては、「サットサンガ」も行う教室がありますので、そういうヨガ教室に参加して、サットサンガを経験してみるのもよいでしょう。
通っているヨガ教室で、サットサンガを行っていなければ、インストラクターの先生に、サットサンガを行っている場所を紹介していただくというのも良いと思います。
ただし、サットサンガと一口にいっても、それぞれの集まりによって、行うことや雰囲気なんかは全く違っています。
先生や仲間と共にただひたすら瞑想をするものもありますし、瞑想の他に、呼吸法や簡単なポーズなんかを組み合わせるものもあります。
師と呼ばれる人が来て、まずはその人の話を聞くところからはじめるものもありますし、みんなで心の中にためこんだ不満を打ち明け合って、心をスッキリさせてから、瞑想を行うというものもあります。
インターネットなどでも調べて、いろいろな場所に参加して、自分の好みにあったサットサンガを見つけるとよいでしょう。
独自サットサンガをやってみる
それでも、忙しくて、サットサンガという集まりにわざわざ参加することはできないという方もいらっしゃることでしょう。
そんな方は、身近な仲間を集めて、独自にサットサンガを行ってみてもよいかもしれません。
この場合は、先生や先輩に、瞑想や呼吸法を教わることはできません。
けれども、簡単な方法であれば、自分達で瞑想や呼吸法に挑戦することだって、もちろんできます。
一人で行ってもいいのですが、仲間がいた方が集中しやすいという場合には、友人などを集めて、独自サットサンガをしてみましょう。
まずは、簡単な瞑想に挑戦してみましょう。
部屋の中に、瞑想しやすい雰囲気を作ります。
カーテンをひいて、部屋を薄暗くしてみて下さい。
アロマオイルなどがあれば、なおいいでしょう。
ろうそくをともしたら、かなり日常とかけ離れた雰囲気を作ることができます。
この状態で、ろうそくを囲んで座りましょう。
できれば、スカーサナの座法で座るといいですね。
スカーサナのやり方がわからなければ、背筋を伸ばして椅子に座ってもいいでしょう。
この状態で、ろうそくの先を見つめます。
集中して、ただひたすら見つめましょう。
この時、余計なことを考えてはいけません。
全ての雑念、心配ごと、不安なこと、日ごろのストレスを全部頭から追い払って、ただ、ただ、ろうそくの先を見つめます。
一時的に心配ごとを忘れ、頭の中を空っぽにするだけでも、かなりリラックス効果を得られ、リフレッシュできます。
それが大切なことです。
思いつめてしまったり、不安でどうしようもなくなったりすることはありませんか。
そんな時は心配ごとや不安ごとから、一度離れるために、このような簡単な瞑想を行いましょう。
呼吸法を行うのも、リフレッシュのために大変効果があります。
みんなで輪になって、スカーサナの姿勢で座り、呼吸を整えてみましょう。
これも、スカーサナができなければ、背筋をのばして椅子に座ってもかまいません。
呼吸を整える時は、4秒間かけて吐き、4秒間かけて吸い込みましょう。
リズムをつけることが呼吸を整えるコツです。
4秒間かけ吐いて、4秒間かけて吸い込むことがうまくできるようだったら、8秒間かけて吐いて、4秒間で吸い込む。
16秒間かけて吐いて、4秒間で吸い込む。
24秒間かけて吐いて、4秒間で吸い込む…という具合に、息を吐く時間を増やしてみましょう。
息を吐くと副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなります。
ですので、できるだけ、長く息が吐けるようにがんばってみましょう。
まとめ
サットサンガとは「真理のための集まり」という意味で、この言葉だけ聞くと、何だかものすごいような気がして、遠ざかりたくなりますよね。
ですが、大げさに考える必要はありません。
ご自宅で、家族や友人と共に、10分間呼吸を整えてみるだけでも立派なサットサンガです。
それだけでも、リラックス効果を十分に得ることができますから、簡単なところからはじめてみてくださいね。