”ヨギーニ”という言葉はヨガをしている人なら聞いたことあるのではないでしょうか?
ヨガ?ヨギー?ヨギーニ?ヨギ???
似ているようで違うのか。
ちょっとした疑問にお答えしていきましょう。
ヨギーニとは
そももも”ヨガ(yoga)”とは、サンスクリット語で”つながり”を意味しています。
心と身体がつながっている状態のことです。
普段のわたしたちは、色んなところに意識が飛んでいます。
今日の晩御飯なにしよう?とこの後の予定を考えたり。
早く帰らなくちゃ。とどこか焦っていたり。
上司の嫌な顔を思い浮かべたり・・・
その外へ向かっている意識をヨガで”今”に向けていき、心と身体をつなぎ合わせることです。
では、ヨギーニって??
”ヨギーニ”とは、、女性のヨガ実践者のことです。
本物のヨギーニになる条件
本物のヨギーニってなんでしょう・・・。
ヨギーニはヨガを行う女性のことと述べましたが、そこに本物も偽物もあるのか?
少し難しい話題ですよね。
まずは、ヨガについてお話しましょう。
伝統的なヨガには4つのアプローチ方法があります。
カルマ・ヨーガ=行動のヨガ
バクティ・ヨーガ=愛のヨガ
ジニャーナ・ヨーガ=知識と知恵のヨガ
ラージャ・ヨーガ=瞑想のヨガ
この4つが存在しています。
わたしたちがヨガとして認識しているスタジオなどで行うヨガはすべてハタヨガです。
パワーヨガ、リラックスヨガ、ヴィンヤサヨガなどさまざまなスタイルがあるますが、どれもハタヨガのくくりにないります。
そして、ハタヨガとはポーズを行うヨガのことです。
このハタヨガは4つのうちどれに分類するかというと、ラージャヨガから来ています。
ラージャヨガの”ラージャ”とは”王様”という意味です。
心と身体をコントロールし、王様のように思い通りに生きるという意味になります。
そしてこのラージャヨガを行うために、より取り入れやすいスタイルとしてポーズを取り入れたハタヨガが誕生しています。
ヨガを理解するには、上記4つのアプローチを理解することにつながります。
ポーズを取る(=ハタヨガ)を行うことで身体をコントロールし、瞑想状態に入り、雑念や欲望を捨て去ることまでが目的になります。
つまり、身体を動かすことだけがヨガではありません。
よくヨガを生活の一部に取り入れると言いますが、それは上記の4つのアプローチを行っていくことを意味するものだと考えています。
ただポーズを取るヨガを行うだけでなく、その考え方を取り入れることでヨガそのものが自分の生活へとつながっていき、本物のヨギーと呼べるのではないでしょうか。
少し難しいお話になってしまいましたが、こういったヨガ哲学をさらに理解することで本物のヨギーへと近づきます。
雑誌「Yogini」も人気
ヨガを行っている方ならだれでも知っている雑誌「Yogini」
先ほどのヨギーニの言葉の意味のように、ヨガを行う女性のための雑誌です。
奇数月の20日に発売されており、ヨガのポーズから思想に始まり、食生活やヨガファッション、ヨガアイテムなど、ヨガにまつわるすべてが集約された雑誌です。
個人的には瞑想や哲学に関する内容が盛りだくさんの雑誌なのでそこがお気に入り!
本物のヨギーニになる条件って?を上記に記載してますが、ヨギーニを目指している方やもっと瞑想やヨガのこと知りたいって方は是非読んでいただけると勉強になります。
瞑想や哲学に興味がなくても、可愛いヨガウェアが載ってたりしますので目の保養にもなりますよ。
ヨギーとヨギの意味
ヨギーとヨギの違い・・・だんだん言葉が分からなくなってきますね。笑
先ほど、ヨガをする女性のことをヨギーニと述べましたが、ヨガをする人(男女問わず)のことを”Yogi”と言います。
そしてヨガを行う人のことを、私たちはヨギーと呼ぶことが多いです。
ヨガインストラクターならご存じかもしれませんが、『あるヨギの自叙伝』にも、冒頭の注釈にこうあります。
「ヨガ」を行ずる者を「ヨギ」という。「ヨガ」はサンスクリットの“一体になる”の意で、神との意識的合一を得るための、インド古来の瞑想の科学である。
こう書かれています。
このように”Yogi=ヨギ”が本来の言葉であるが、親しみを込めてヨギーと呼ばれているのかもしれませんね。
また、ヨギーニと比較する形でヨギーと発音しています。
ヨガとヨーガの違い
一般的にはヨガということが多いですが、インストラクターの方はヨーガと言ってる方が多い・・・わたしはそんなイメージがあります。
実際のところ、どちらでも使われていますし、どちらも通じます。
サンスクリット語で「O」(オー)の字は、常に長母音で「オー」と伸ばして発音します。
そのため、サンスクリット語での”Yoga”の正しい発音としては、”ヨーガ”です。
日本ではヨガともヨーガとも言われますが、この違いには諸説もあるようです。
1つめの諸説は、経由国による違い。
ヨガはもともとインド発祥ですが、中国経由のものと、アメリカ経由で伝わってきたものがあります。
その中で中国経由はヨーガと呼ばれ、瞑想や精統一を目的としたもの。
アメリカ経由はヨガと呼ばれ、フィットネス目的としたもの。
この違いによる呼び方の違いという見解。
もう一つの諸説は、流派によっての使い分けです。
806年、日本に最初に瑜伽(感覚器官が自らに結びつくことによって心を制御する精神集中法、瞑想的合一をはかる修行法)として”ヨーガ”が伝わってます。
そしてその後の、1919年に心身統一法を広めた中村天風という人物が日本で初めてヨガを行っており、”ヨガ”として伝わってます。
”ヨガ”か”ヨーガ”か。
教わった先生によって言い方は異なるかもしれませんが、おそらく深いこだわりを持って言い換えているインストラクターはそんなにいないんじゃないかなって思ってます。笑
まとめに
ヨギーニから始まり、ヨガとしての言葉の違いを解説してきました。
そもそもヨガはインドから伝わったものであり、サンスクリット語が語源となっているため発音や表現方法も難しいことがあります。
しかし、その意味や由来を知ることでさらにヨガへの理解を深めることにつながり、またヨガの歴史を知ることにもつながります。
ヨガは奥が深いです。
ヨガの歴史や哲学を知り、是非みなさんもさらに素敵なヨギーニへと近づいてみてください♪